うちの子は体幹が弱い!?体幹が弱い子どもの特徴と鍛える方法

体幹が弱い人の特徴

体幹が弱い子どもの特徴

姿勢が悪くなる

体幹は、背骨、骨盤、腹横筋、背筋、および腹筋などの筋肉群を指します。これらの筋肉が弱い場合、姿勢の制御ができなくなります。そのため、体幹が弱い子供は、肩が前に突き出したり、背中が丸まったり、または腰が前に出たり、前かがみの姿勢になりやすいので、お子様にその兆候がある場合は体幹が弱いことが多いです。また、口を常にぽかんと開けている子どもも体幹の弱い子どもの特徴ですので注意が必要です。

集中力が続かない

体幹が弱い子どもは、姿勢が悪くなるだけでなく、集中力が続かないという特徴があります。先ほど述べたように体幹は姿勢を維持するために必要な筋肉群です。このため、体幹が弱い子どもは、座っているときや立っているときに姿勢を維持するのが難しくなります。その結果、長時間同じ姿勢を続けることができず、すぐに疲れてしまいます。また、運動や勉強などの集中力も続かなくなる傾向があるのです。

じっとしていられない、体がふらふらする

これも先ほどと同じで、体幹が弱いと姿勢を維持する事が難しいので、同じ姿勢を取ることができず、じっとしておれず体を動かしたり、安定しないためにふらふらしたりする傾向にあるのです。

まっすぐ走れない

体幹が弱い子どもは、足や腰、背中などの筋肉が十分に発達していないため、まっすぐ走ることができません。特に、上半身のコントロールができないため、腕の振りが不自然であったり、体が左右にブレたりします。また、体幹が弱いと、体のバランスをとることが難しくなり、足が疲れたり、転倒したりすることがあります。運動をしていても、自信がなくなり、運動に対するモチベーションが下がってしまう原因にもなります。

よく転ぶ、怪我をする

体幹が弱い子どもは、バランス感覚が弱いためによく転倒や怪我をすることがあります。

体幹が弱いと、体の中心部分である胴体を安定させることができず、身体のバランスをとることが困難になります。そのため、歩く、走る、ジャンプするといった動作で転倒することが多くなります。

また、怪我をしやすくなることもあります。体幹が弱いと、体の安定性が低下するため、急な方向転換や跳躍などの動作で足の着地が安定しなくなり、膝や足首などの関節を痛める要因になってきます。

疲れやすく、持久力がない

体幹が弱い子どもは、姿勢が悪く、運動能力にも影響が出ることがあります。そのため、持久力がなく疲れやすいという特徴が現れることがあります。

体幹が弱いと、正しい姿勢を維持するために、多くの筋肉を使って力を発揮する必要があります。そのため、運動中により多くの酸素を消費し、疲労しやすくなると考えられます。

また、持久力が低下すると、運動を長時間継続することができず、早い段階で息切れをしてしまうことがあります。これは、心肺機能が弱くなっているため、酸素を効率的に取り込めないことが原因とされています。

体幹が弱いことで生じる困り事

全身の発達に影響する

体幹が弱い子どもの特徴でも述べたので、重複するとは思いますが、体幹の筋肉は、背骨や骨盤を支え、身体を支配する重要な筋肉群です。

体幹が弱い子どもは、体幹を支える筋肉が十分に発達していないため、バランスや姿勢を維持することが難しくなります。また、運動をする際に全身の筋肉を使うことができず、パフォーマンスが低下するということもあります。

さらに、体幹の筋肉が十分に発達していないと、運動技能の習得にも影響を与えます。例えば、走ったり跳んだりする際に、上半身の安定性が不足していると、腕や足の動きが乱れてしまいます。そのため、運動技能の習得に時間がかかることがあります。

また、体幹が弱い子どもは、バランスや姿勢を維持することができず、転倒や怪我をしやすくなるということもあります。さらに、持久力が低下し、運動に取り組む意欲が減退することもあります。

以上のように、体幹が弱い子どもは、全身の発達に大きな影響を受けている可能性が大いにあります。

姿勢の悪さから学力低下などにつながり学校生活が辛くなる

体幹が弱い子どもは、姿勢が悪くなり、疲れやすくなったり、持久力がなくなったりするため、学校生活において様々な問題が生じる可能性があります。

例えば、長時間座って勉強することが必要な学校生活では、姿勢が悪くなることで、腰痛や首の痛みなどが起こり、集中力が低下し、学力低下の原因になることがあります。

また、運動会や体育の授業など、身体的な活動が必要な場面では、疲れやすくなり、体力がなくなってしまうため、運動不足やスポーツ嫌いになることがあります。

発達障害では体幹が弱い子が多い

発達障害のある子どもたちの中には、体幹が弱い傾向があります。発達障害には、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害(LD)などが含まれますが、これらの障害には共通して運動機能の問題が見られます。特に、体幹が弱く、バランス感覚や運動調整能力が低下していることが多いとされています。

これは、発達障害の原因として考えられている神経発達の問題に関係しているとされています。発達障害の子どもたちは、脳の機能が発達する過程で何らかの異常があることが示唆されています。そのため、運動機能の発達にも影響が及び、体幹の弱さや運動制御の問題が生じると考えられています。

このような体幹の弱さや運動制御の問題は、学習や社会性の発達にも影響を与えることがあります。特に、学校生活においては、姿勢の悪さやバランス感覚の低下によって、集中力の低下や学力低下につながることがあります。また、運動に苦手意識を持ち、体育の授業や運動会などに参加することが難しい場合もあるのです。

子どもが楽しんで弱い体幹を鍛えられる方法

子どもの遊びや運動の中で楽しく体幹トレーニング

子どもが楽しく体幹トレーニングをするためには、遊びや運動に取り入れることが大切です。

例えば、ボール遊びをする際に片足立ちでボールをキャッチする、腕立て伏せや腹筋を競うゲームをする、手をつないで体を動かすダンスを踊るなど、運動や遊びに体幹トレーニングを取り入れることができます。

また、ジャンプやバランスボールを使った遊びも効果的です。トランポリンではねたり、竹馬や一輪車などで遊んだり、親子で一緒に体を動かすことで、子どもは運動や体幹トレーニングに対してポジティブなイメージを持ち、自然と継続的に取り組むことができます。さらに、遊びや運動を通じて子どもたちが自分で考え、自分で動くことができるような環境を提供することも重要です。

姿勢改善などの環境を整える

体幹の弱い子どもを強くするために環境を整えるには、以下のような方法があります。

  1. 床に敷くマットやクッションを使って、子どもが転んでも安全に遊べるようにします。これによって、子どもが自由に体を動かしやすくなり、体幹を鍛えることができます。
  2. ボール遊びやかけっこなど、体を使って楽しめる遊びを増やします。これらの遊びは、子どもの身体を自然な形で使うことができ、体幹を鍛えることができます。
  3. 室内遊具を使って、バランス感覚を養います。室内遊具には、ブランコや滑り台、トランポリンなどがあります。これらを使って遊ぶことで、子どもの体幹を強化することができます。
  4. ヨガやピラティスなどの体幹トレーニングを取り入れます。これらのエクササイズは、子どもが自分の身体を意識し、正しい姿勢を身につけることができます。また、楽しい音楽を流しながらダンスでもよいでしょう。そのような事を行うことで、子どもがストレスを感じることなくトレーニングすることができます。

以上のような方法で環境を整えることで、自然な形で体幹を鍛えることができます。そして、子どもが楽しみながら体を動かすことができるため、長期的に継続することができるでしょう。

こどもの運動療育は遊びで効果を最大化

運動療育は、遊びを通じて体幹やバランス感覚、運動能力を高めることを目的としたものです。子どもたちは遊びを楽しみながら、自然と体幹を使った動作を繰り返し、筋力や柔軟性が向上します。そのため、楽しみながら継続的に取り組むことで、効果を最大化することができます。

具体的には、鉄棒やトランポリン、マット運動など、子どもたちが楽しめる遊具を使った運動や、ボール運動、鬼ごっこなどの体を動かす遊びを取り入れることが効果的です。また、個々の子どもに合わせたプログラムを作成することも大切であり、子どもたちが楽しめる遊びを選ぶことや、目標を設定して達成感を感じられるようにすることが重要です。

運動療育は、子どもたちが楽しむことを重視しているため、子どもたちがやる気を失わずに継続的に取り組むことができます。また、遊びの中で体幹や運動能力を高めるためのトレーニングを行うことで、身体的な成長だけでなく、自信や集中力なども向上することが期待できます。

やつひめの体幹トレーニングは?

やつひめ整骨院では体幹トレーニングのやり方を細かく指導しております。スポーツをされている子どもさんたちも高校生になってくると体幹トレーニングを行っているところも多いですが、けっこう間違って行い、身体を壊している子どもさんも多く、実際にやってもらい悪い点を指導しております。

バランスボールを使ったやり方や自重を使ったやり方など色々ありますので、その子の環境によって指導しております。また、体幹トレーニングを簡単に行ってくれる機器もあり、そちらを使って体幹トレーニングを行うこともあります。

この記事を書いた人

監修:松林伸弥 / やつひめ整骨院代表

Shinya Matsubayashi

国家資格:柔道整復師
社団法人全国病院理学療法協会公認
運動療法機能訓練技能士
財団法人日本体育協会公認
スポーツリーダー
特定非営利活動法人オーソティックスソサエティー公認 
フットケアトレーナー マスターライセンス取得
全国冷え症研究所
八女分室室長