肘が痛む原因
肘の痛みはさまざまな原因によって引き起こされます。一般的な原因としては、以下のようなものがあります。
- 手や肘の使いすぎや過度な負荷: 長時間の反復動作や重い物の持ち上げなど、肘や手を過度に使用したり負荷をかけたりすることによって痛みが生じることがあります。例えば、テニスやゴルフなどのスポーツでの痛みが挙げられます。
- 外傷や怪我: 肘への直接的な外傷や打撲、捻挫、骨折などが原因で痛みが生じる。
- 神経の圧迫: 肘周辺の神経が圧迫されることで痛みが生じる場合があります。例えば、尺骨神経障害などが挙げられます。
- 疾患や病気: 関節リウマチ、石灰化性腱炎、関節炎などの疾患や病気によっても肘の痛みが起こることがあります。
肘の痛みの原因は個人によって異なりますので、具体的な原因や病名を特定するためには医師の診断が必要です。
肘サポーターの効果
肘のサポーターは、肘関節をサポートし、安定性を提供するための装具です。以下に、肘のサポーターの効果を簡潔に説明します。
- 安定性の向上: サポーターは肘関節を包み込み、適切な位置に装着することで余計な動きを制限して安定性を向上させます。これにより、運動や日常の活動中に肘の不安定さを軽減し、ケガや痛みのリスクを低減します。
- 腫れやストレスの軽減: サポーターは適切な場所に適度な圧力を加えることで、腫れや炎症を軽減する効果があります。また、筋肉や腱の負担を分散し、痛みを和らげることができます。
- 温熱効果の提供: サポーターは体温を保ち、局所的な温熱効果を提供することがあります。温熱効果によって血液循環が促進され、回復を助けることができます。
- 予防と保護: サポーターはスポーツや活動時の衝撃や外傷から肘を保護する役割を果たします。特に接触スポーツや肘を頻繁に使用する作業などで、負傷の予防に役立ちます。
サポーターはあくまで補助的な役割を果たすものであり、制限されている状況を無理に超えて使用したりすると逆に痛みが強くなったりする場合もあります。症状の緩和や保護を目的として使用する際には、サポーターの制御範囲を超えて無理しない事と、正しいサイズとフィッティングが重要です。専門家の助言を仰ぎながら、適切なサポーターの使用を検討しましょう。
肘サポーターの選び方
肘サポーターを選ぶポイント
サポート力
サポーターを選ぶ場合に大事になってくる要素として一つ目はサポート力です。日常生活に支障が出ないようにスムーズに動ける事。つまり、痛みをしっかりと軽減させることができて、動きを制限しすぎない事が大切です。
使用感・圧迫感・伸縮性
サポーターを選ぶ際の重要な要素に使用感・圧迫感・伸縮性もあります。スポーツなどで使用する際、汗でベトついて動きにくいとかずれやすい。サポーターが伸びないから動きにくい、なんだかかゆいなどよく聞かれますが、使用目的により、この要素は重要になってきます。一番大事なのはずれない事。ずれてしまうと効果はありません。適度な圧迫感と伸縮性があり、最低限の動きを確保するものを選ぶことが大切です。
着脱のしやすさ
サポーターは着脱をよくしますので、自分で簡単に着脱しやすいものがよいでしょう。ただし、あまりにも簡単すぎるとずれやすいし、取れやすいということですのでサポート力が低下します。サポート力はあるが着脱が一人でしっかりとできるものを選びましょう!
速乾性
サポーターは痛みがある際は毎日使うものです。夜洗って朝には使えるようにすぐに乾く素材の物を買っておくと、1つで十分でコスパがよくなります。
サイズ
サイズはジャストサイズが一番です。大きすぎるとずれてサポート力がなくなります。小さすぎると圧迫がきつすぎて血流障害を起こし、浮腫みが起きますし、最悪血栓ができてしまい最悪な事態を引き起こしかねません。また圧迫がきつすぎてパフォーマンスの低下を引き起こしてしまいます。サポーターには測定する部位が書いてあるものを選び、測定値と一致するものを購入しましょう!
痛みの症状によって、肘サポーターの固定力タイプを使い分けよう
サポーターには曲げるのを制限するもの、伸ばすのを制限するものとなど、それぞれの目的別に作られています。自分の痛みがどのような動作ででるのかをしっかりと確認して、その動作をサポートしてくれるタイプのサポーターを選びましょう。障害となっている痛みを軽減し、痛みの出ない動作は制限をしないサポーターを選ぶことで自分のパフォーマンスを落とさずに動作を行うことができるのです。
肘サポーターを長持ちさせる秘訣
肘サポーターを長持ちさせるためには、適切なケアと使用方法に気を配ることが重要です。
まずは清潔に保つ事。雑に扱い、洗濯をしないとすぐに劣化しダメになってしまいます。もちろん、洗いすぎても劣化の原因となりますので、サポーターの注意書きをよく読み、適切な頻度と洗い方でしっかりとケアしましょう。
次に大事なのは保管方法です。ぐちゃぐちゃにして折り目をつけてしまったり、天日にさらしたり、濡れたまま放置したりと適切な保管をしないことでサポーターの劣化を著しく早める事になります。サポーターの注意書きを読み丁寧に扱いましょう。
ゴルフ肘の時のテーピングの巻き方
貼るときの姿勢
テーピングの貼り方にも色々とありますが、貼る時の姿勢はしっかりとテーピングが見えるように頭や腕を位置取りしてください。そして、自然な状態(力を抜いた際に自然にとるポジション)で巻くことが基本です。良肢位と言われるニュートラルなポジションなのですが、あくまでも基本であり痛みの出方や使い方によって多少変わります。
必要な枚数
ゴルフ肘の基本的な貼り方として、やつひめでは3枚使います。これも疼痛の度合いや使い方によって多少かわります。
スポーツテーピング
やつひめでは、スポーツをされている方に対してテーピングを巻く際は動きを制限せず、行いたい動作で痛みが出ないように巻くようにしています。
セルフテーピング
ゴルフ肘の方で自分でテーピングをする際は大きさの違うテーピングを3枚使います。使うテーピングは伸縮性のあるテープを使います。(茶色いテーピング、ホワイトのテーピングは基本的に伸縮性がないので使用しません。)
まずは5㎝幅の物を前腕の一番径の大きい部分に一周巻きます。その次は3.8㎝幅の物をその上からまた1周巻きます。そして、最後に2.5㎝幅の物をさらに1周巻いておわります。
貼る時のポイント
貼る時に大事なのは引っ張らないという事。引っ張ってテンションをかけて巻くと血流が止まる可能性があり、指や手がむくむ可能性がすごく高くなりますし、皮膚を引っ張るのでかぶれやすくなります。しわができないくらいのテンションで巻きましょう。制限を強くしたいのであれば、引っ張って制限をかけるのではなく同じ場所に何枚も重ねて貼ることで制限を強くするようにしましょう。
また、貼ったテーピングをはがす際はアルコールなどで濡らしてはがすとはぎやすいです。ない場合はお風呂などにつけてよく濡らしてからはぐようにすることで痛みやかぶれを抑える事ができますよ。
試合時のサポーター着用やテーピングはOK?
これに関しては、大会の主催者に必ず確認してください。野球などは基本的にNGです。ぱっと見て見える場所にテーピングが貼ってあるとNGで試合に出場できません。試合要綱などしっかりと目を通してルールにのっとる事が大切です。逆にルールさえ満たしているのであればサポーターやテーピングもOKです。野球なら見えない場所に貼ればOKという事になります。
しかし、一番良いのはサポーターやテーピングが必要ない状態で出るのが最善です。早めに治し、ベストな状態で試合に取り組みたいですよね。
日頃からストレッチをしてケガの予防をしよう!
これが一番です。しっかりとウォーミングアップやクールダウンを行う事でケガは最小限に抑える事ができます。また、ストレッチをすることで育ち盛りの子供さんは身長も伸びやすいです。運動前、運動後、お風呂上りなどしっかりとケアをすることで練習がしっかりとでき、スポーツパフォーマンスの向上につながります。
絶対に柔軟体操なし、ストレッチなし、ウォーミングアップなしで全力でプレーをするなんて事はやめてください。あとは集中力が無い時(いやいややっている時など)はケガを最もしやすいですし、コンタクトスポーツだと相手をケガさせてしまう事にもなります。しっかりと集中して行いましょう。